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ACPについて

[2026.06.16]

 ACPとは、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の略称で、もしもの時のために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、ご家族や医療・ケアチームなどと繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。「人生会議」とも言われます。
 終末期や、事故などで急に自分が意思表示出来なくなった時に、周りの大事な人たちが混乱しないようにということも想定して、「元気なうちからもしものときのことについて考えること」が根付き、自分の望む最期が迎えられるようになって欲しいという願いが込められています。
 訪問診療をしていると、外出は困難でも自宅内では一人で歩けて会話もできていた方が次第に歩けなくなり、寝ている時間が長くなり、食事も摂れなくなっていきます。あるいは転倒して骨折したり肺炎などの感染症になったのを機に、急に寝たきりになる方もいます。
 今まで接してきた患者様は、穏やかな最後を過ごしたい、と言われる方がほとんどでした。しかし、徐々に老衰が進めば家族は受け入れられても、急に寝たきりになるとなかなか家族は受け入れられないことも多々ありました。確かに、入院・手術・リハビリを経て元気に回復される方もいましたが、高齢になれば手術のリスクは高くなり回復率は下がってしまいます。回復する可能性があるのなら治療を受けさせたい、と思うのは当然のことです。回復する可能性が高ければ、本人も治療を頑張られると思います。しかし、回復できる見込みがほとんどなければ、本人はどうして欲しいと思うでしょうか?本人の意識がなければ、家族の判断に委ねられます。そんな時、一番身近な家族一人の判断に委ねるのは負担が大きくなります。もしもの時になるべく多くの人の意見を参考にできるよう、元気なうちからもしもの時について話しやすい環境や雰囲気を作っていけるよう心がけています。

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